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ベランダでみる夢は

「センスある子育て」を目標にクリエイティブなママが奮闘するブログです。

プリン製造者の苦悩と岡本太郎と

子育て・家族 子育て・家族-子育てエッセイ

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よく晴れた土曜日の午前中。だいたい10時過ぎだろうか。だいたいその時間には息子と公園へ向かう。これは土曜日恒例の行事となっている。

時計が読めない息子だけど、体内時計が10時を指す頃になると、何となくソワソワし出し、おもむろに靴下を引き出しから引っ張り出してきて玄関で履こうとする。子どもの本能とはすごいなぁと思う暇もなく、急いで自分の準備をして息子と公園へ向かうのである。

土曜の公園

土曜日の公園というのは子連れパパが多い。ママよりも圧倒的にパパの方が多い。なぜ日曜日よりも土曜日のほうがパパが多いのかは謎である。

公園ひとつをとっても、いろんな人間模様があって楽しい。

「たまには子供連れてどこか出かけてきてよ!」と妻に言われて仕方がなくきましたよ風のお父さんは、面倒くさそうな顔で遊ぶ子供をチラチラと確認しながらスマホを眺めている。

逆に、自分が子どもと遊びたいと自ら進んで来ました!風のお父さんは全力で子供と遊んでいる。スマホがポケットから落ちても気づかない。

後者のお父さんに好感を持ちながら、いつもの光景を横目に砂場へと向かうのであった。

プリン製造が始まる

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私は公園の砂場の端っこで、ひたすらプリンを製造する。なぜなら息子に発注されたから。しかも大量に。

途中で手を止めたりしたら不機嫌になって手を叩きにくるのだからたまったものではない。

でもお願いの仕方が可愛いから作っちゃう。息子にはとことん甘いダメ母なのであった。

砂のプリンを作るにはコツがいる

形のいいプリンを作るには少々コツがいる。長年作り続けてきたからこその勘とテクニックが私にはある。匠の技と言っても過言ではない。

まず、使う砂は少し湿っている方がいい。サラサラした砂を使うと、最後の行程であるファイナルローリングカップ時に崩れてしまうからだ。ファイナルローリングアタックについてはあとで説明する。

では湿った砂はどこから調達するか。穴を掘るのである。穴を掘ると下の方から湿った砂が出てくる。この画期的な方法をあみ出すまではいちいち水を汲みにいって、それを砂にかけていたりしたが、この穴を掘るという方法を知ってからは作業時間がグンと減った。

砂場に深めの穴を掘って少し湿った砂を出しプリンの型に入れる。それを上からスコップでギューッと押し固めて一気にひっくり返す。この時に心の声で「ファイナルローリングアタック!」と叫ぼう。これはあくまで心で叫ぶこと。じゃないと公園を出禁になる可能性があるから。

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生み出された芸術たち

そうやって作業効率をあげてポンポンと作り上げていく。それはまさに工場の機械のような手さばきで、リズムよく作っていく。

あ、なんかコツがわかってきた。あ、楽しい。もっと作っていたい。そう思えたらあなたも立派なサンドパティシエ!いやサンドアーティストと言ってもいいかもしれない。

形のそろった砂のプリンはまさに芸術。あの名前はわからない外側のボコボコが素晴らしいのなんの。造形美である。

プリン製造者の苦悩

10個くらい作っただろうか。キレイに並んだプリンの最後のひとつを作り上げたところで鼻息荒く「できたよ!」と息子の方を振り返る。

息子は片っ端からプリンを踏み潰している最中だった。

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芸術は爆発だ

そうかつて岡本太郎が言ったように、わたしの作品は見事に爆発して消えた。というか砂に戻った。

 

汗と涙を拭う。

 

うん。明日も頑張ろう。